挙式スタイルの種類と特徴

日本の挙式については、大きく分けて4つのスタイルがあり、キリスト教式、神前式、人前式、仏前式になります。

人前式というのは宗教とは無関係になりますが、その他の3つの式でもあるキリスト教式、神前式、仏前式に関しては、それぞれ宗教による挙式となります。
ですから、挙式スタイルを決める際には事前にご両親と相談をするようにしましょう。

キリスト教式

街にある教会、さらには式場に備わっているチャペルにおいて、キリストの教えに基づいてイエスキリストに愛を誓う挙式になります。

ロマンティックで神聖な雰囲気の挙式スタイルで人気が高いスタイルになっています。

神前式

神前式は､日本の伝統的な結婚式のスタイルになります。
神の前で、それぞれ夫婦になることを報告して誓うのが神前式のスタイルになります。

また、神前式はいかにも日本の結婚式といったような、厳粛な雰囲気に満ちているのも特徴です。
現在でも多くのカップルに、このスタイルが選ばれています。神前式の式には、列席出来るのが、両親や兄弟、おじ、おばといったように、親族に限られるのが一般的とされ、席は30～50名くらいになります。

とはいえ、最近では席の数を増やして親族だけでなく友人にも参列してもらえるようにと、工夫している式場もあります。

人前式

人前式とは、結婚の誓いを神や仏に誓うのではなく、自分達の家族や親戚、そして友人たちの前で行うものになります。
神前式やキリスト教式とは違って、人前式にはこれといった特定のスタイルというのが存在していません。

そのため、しきたりに捕らわれたくないといった方達や、特に信仰している宗教などもないといった方、宗教色をあまり出したくないといったカップルに人気があるスタイルになります。

自分達のオリジナルのアイデアを生かしつつ、個性的な挙式を行うことが可能とも言えます。

ただ、一歩間違えてしまうと、お手軽な印象を与えてしまう可能性も含んでいる事には注意しなければなりません。
オリジナルの要素を盛り込むのは良いのですが、演出過多になったりしないように注意しましょう。

人前式の場合は司祭もいませんので、披露宴の司会者や友人などが人前式の司祭を行なうのが一般的です。

仏前式

街の寺院や教えに基づいて、それぞれのご先祖様に愛を誓う挙式スタイルになります。
仏教においては、2人が結び付くというのは偶然ではなくて、前世から深い縁があった事によってと考えられています。

ですから、仏前式においては仏様やご先祖様に結婚報告を行い、それぞれの導きに感謝して、末永く添い遂げることを誓う事になります。

私たち日本人には、この仏前式というのは日頃から比較的溶け込んでいる仏教的な考えベースになっていますので、比較的素直な気持ちで式にのぞめる。といったカップルも多いようです。

また、仏前式の良いところは「感謝する心」の美しさにあるとも言われています。
ただ単に、お互いが誓いをたてるという事だけではなく、結婚に至れたというそのものをまず祖先の霊に感謝します。

時には仏前に花をたむける場合もあったりと、感謝の気持ちを素直に表現できるのは仏前式の特徴とも言えるかもしれません。